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?PRの内容と対象
快適通勤のためのメニューのうち、最も関心の高かったものは「時差通勤」であり、次いで「フレックスタイム制」、「中間車両への乗車」であった。
また、試そうと思ったものでは「時差通勤」、「中間車両への乗車」であった。
これらは、PR活動の認知が高かった人(具体的にポスターを読んだり、パンフレットをもらった人)でかなり関心度や試そうと思ったという回答が高くなっており、PR活動の効果が高いと認められるといえよう。
また、代替路線を持つ人では通勤路線の変更や拡がる通勤ルートといったものへの関心や試してみようという回答がやや高くなっている。
時差通勤への関心は性別、年代別を問わず最も関心度が高くなっており、通勤者各自が実行しようとすればできる方法であるが、「試す機会がない」、「今の通勤方法がベスト」といった理由で実行する人が少ないと思われる。
フレックスタイム制の活用は、特に比較的若い層で一定の関心はあるものの、通勤者個人の判断のみで実行できるものではないため、試そうと思う人は少なくなっている。
中間車両への乗車は各層に一定の関心があり、試そうと思ったという回答も高くなっている。特に、女性や20歳代と60歳以上の層で試そうと思ったという回答が高くなっており、誰でも容易に実行できる方法でもあることから、PRを強化すれば有効な方法と思われる。
通勤路線の変更や拡がる通勤ルートのPRについては、今回のPRメニューの中では比較的関心が低くなっている。また、試してみようと思った人も比較的少ない。しかし、代替路線を持つ比較的若い層では一定の関心を持っており、試す機会がないために実行していない人もある程度認められる。
このため、具体的なメリットなどのPRを強化するとともに、何らかの機会づくりをすればある程度移行してもらえる可能性もあると考えられる。

 

 

 

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